fc2ブログ


プロフィール

mmnurse

Author:mmnurse


武蔵村山病院看護部ホームページへ
いらっしゃいませぇ~!(^o^)/


こちらのブログでは研修・イベント情報やその報告などなど、働いているナース自身の声でアクティブに情報発信していきます。

看護部長のブログはこちらから↓

bucho_banner.jpg

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

2008年2月7日からの来訪者
現在の閲覧者数:
QRコード
QRコード
リンク
9月症例勉強会
2009-10-02(Fri) 10:14
5B回復期リハビリテーション病棟では毎月症例勉強会を行っているのは以前もこちらで紹介させていただきましたが、9月の症例勉強会が先日開催され、私も久しぶりに参加させていただきました。いえ、いっつも夜勤とか~夜勤明けとか~でなかなか参加できないもので・・・と言い訳

さて今回の症例は急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の患者様。発症から時間が経って診断・治療開始となったため障害が重度になり、リハ目的で当院へ転院してきた時には気管切開されカニューレ挿入、バルンカテーテル留置、胃瘻も造設されADL全介助な状態でした。ご本人もご家族も自宅退院に向けてのイメージがなかなか沸かないで戸惑っている、そんな様子が見受けられました。
転院されて来てからも発熱が続いたり、薬でアレルギーが出て思うようにリハビリも進まない時期もありましたが、その患者さまは無事今月初旬に自宅への退院となります。
入院されてから退院までの数ヶ月、気管カニューレも抜け、経管栄養から経口摂取へも移行することができたのは嬉しいことです。担当セラピストたちはよく頑張ったと思います。そんなセラピストの症例発表を聞いていると、みんな「ああすればよかった、こうすればよかった。もっとできたのでは?」と言う後悔の念が強くなった症例だったようです。
そんなセラピストからの発表を聞いていたら、退院に向けてご家族への介護指導を終えて一安心と思っていた私たちナースはなんて甘かったんだろう・・・っと反省。




リハビリメインの病棟ですが、この患者さまは転院前からデクビ(褥瘡)もあり、ナースはこれ以上悪化させないよう早く軽快するようケアを実施し一度は小さくなった創部が、リハビリが進むにつれご自分で移乗ができるよう訓練されているうちに・・・これがデクビには大敵である「ズレ」となってしまい悪化してしまったのです。褥瘡のケアとして大事なのは皮膚の清潔保持、除圧、摩擦をなくす!ですが、患者さま自身「スリスリして動く」と言う動作が「ズレ」となってしまい、どうしても摩擦をなくすことができなかった。看護的には不適切なデクビケアも移乗自立を目的としているリハビリには大事な訓練。せっかく動けるようになって笑顔も出てきていたのに、褥瘡が悪化したことにより患者さまのモチベーションも下がってしまうため、精神的にも援助を要しました。結果褥瘡を残したまま、ご本人にも介護する家族の皆様にも大きな負担を抱えたままの退院となってしまい、とても心苦しいです。他によい方法があったのかも?リハビリスタッフだけに任せないでもっとナースも介入してよかったのでは?とか・・・
今後はもっとセラピストと連絡を取り合い、悪化させないためにどうすればよかったのかをみんなで話しあうようしたいものです。この患者様の症例は今後のよい教訓として行こうと思います。


ここからはその症例勉強会の様子を画像にて紹介します、

担当医をはじめ今回の発表者のスタッフです リハスタッフも資料を見つめ聴き入っております 今回はプライマリーナースがお休みのため病棟師長自ら代読です。 PT,OT,STらリハスタッフの面々です。


それから、この9月にてご主人の転勤で退職となった言語療法部門の北村主任へ花束贈呈~!
北村主任は一年前に当院のリハビリ部門へ入職され、嚥下チームのリーダー的存在として活躍されました。
北村主任、お疲れ様~!

本当にお疲れさまでした。