リハビリメインの病棟ですが、この患者さまは転院前からデクビ(褥瘡)もあり、ナースはこれ以上悪化させないよう早く軽快するようケアを実施し一度は小さくなった創部が、リハビリが進むにつれご自分で移乗ができるよう訓練されているうちに・・・これがデクビには大敵である「ズレ」となってしまい悪化してしまったのです。褥瘡のケアとして大事なのは皮膚の清潔保持、除圧、摩擦をなくす!ですが、患者さま自身「スリスリして動く」と言う動作が「ズレ」となってしまい、どうしても摩擦をなくすことができなかった。看護的には不適切なデクビケアも移乗自立を目的としているリハビリには大事な訓練。せっかく動けるようになって笑顔も出てきていたのに、褥瘡が悪化したことにより患者さまのモチベーションも下がってしまうため、精神的にも援助を要しました。結果褥瘡を残したまま、ご本人にも介護する家族の皆様にも大きな負担を抱えたままの退院となってしまい、とても心苦しいです。他によい方法があったのかも?リハビリスタッフだけに任せないでもっとナースも介入してよかったのでは?とか・・・
今後はもっとセラピストと連絡を取り合い、悪化させないためにどうすればよかったのかをみんなで話しあうようしたいものです。この患者様の症例は今後のよい教訓として行こうと思います。
ここからはその症例勉強会の様子を画像にて紹介します、

それから、この9月にてご主人の転勤で退職となった言語療法部門の北村主任へ花束贈呈~!
北村主任は一年前に当院のリハビリ部門へ入職され、嚥下チームのリーダー的存在として活躍されました。

本当にお疲れさまでした。